那須北部 鎌房山(1510.2m) 2015年3月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:18 駐車余地−−8:55 電波塔−−9:39 鎌房山 9:59−−10:20 電波塔−−10:30 スキー場−−10:59 駐車余地

場所福島県西白河郡西郷村、岩瀬郡天栄村
年月日2015年3月14日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場スキー場の駐車場を利用可と思うが手前の駐車余地を利用
登山道の有無無し
籔の有無無雪期は籔らしいが積雪のため不明
危険個所の有無無し
山頂の展望周囲は低木で展望良好
GPSトラックログ
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コメント羽鳥湖スキー場から往復。正確にはスキー場は通らず西側を掠めただけ。天候が回復せず雪が降り続き、新雪ラッセルで体力を使った。ゲレンデから登る場合、西端の一番標高が高い場所から登ると立ち木が無くてスキー向きのコースがある。林道と思われる。電波塔のさらに先の標高1450mで背の高い自然林に突入、山頂が近づくと木の高さが低くなり、山頂部は半分雪に埋もれた潅木となり展望は良い




雪が降り続く中を出発 スキー場入口で西側斜面に入る
唐松植林を登る 電線の下を登る
ゲレンデが無くなって広い斜面を適当に進む 標高1320mの電波塔群
この埋もれ方で積雪量の多さが分かる 林道らしき防火帯のような場所を登る
標高1450mで林道?終点。自然林に変わる 高度が上がると低い灌木へ
鎌房山山頂
鎌房山から見た那須。雪雲がかかっている 下山開始
スキー場に合流 往路で歩いた電線の下を辿る
下山は最後まで電線下を歩いた 道路に出たら目の前が駐車余地


 那須北部には鎌房山が2つある。当初は二岐山近くの鎌房山に登ろうかと思ったが、気圧配置が冬型で土曜の天気は雪になりそうな気配。おそらく二岐温泉までしか除雪されていないだろうから林道歩きが長いと新雪ラッセルで時間も体力も使ってしまう。こちらは残雪期になってから挑戦することにして、今回は大白森山東側の鎌房山に向かうことにした。ここは北斜面にスキー場がありアプローチが良い。スキー場のリフトを使えば標高1280mまで上がることができるが出発時刻は遅くなる(たぶん9時くらい)。ここは山屋らしく下から歩くことにした。

 スキー場を使わないのにスキー場の駐車場を使うのは気が引けるため、スキー場入口近くの駐車余地に車を置く。天気予報どおり朝から空は暗くて雪が降っていた。気温は-5℃。山頂は何も見えないだろうなぁ。おまけに新雪が深そうだ。スキーヤーにとってはいい環境かもしれないが、単独の歩きにはつらい条件だ。まだ残雪期には早く今日のお天気では積雪期と変わらないだろう。装備はスノーシューに軽アイゼン、ピッケルとした。傾斜が緩い斜面が山頂まで続くのでピッケルとアイゼンの出番は無いと思うが、万が一のことを考えて持っていくことにした。ピッケルがあれば12本爪は不要だろうと6本爪にした。

 スキー場の圧雪されたゲレンデを歩ければラッセルしなくていいので楽だが、そういうわけにもいなかいのでゲレンデ西側の尾根を登ることにする。尾根取り付きは大きな車庫の裏。すぐに唐松植林帯になり、その中を左にゲレンデを見ながら登っていく。予想通り新雪が深く、スノーシューでも足が重い。ただ、今回は山頂までの標高差は約550m。もし夏道があれば1時間半かからないで登れる高度差なので、その2倍の時間がかかったとしても3時間なら許容範囲だろう。残雪期なら夏時間と同じかな。

 唐松樹林はあまり手入れされていないようで、自然林が入り込んで場所によっては木の隙間が狭く歩きにくい状況だ。幹の風上側には雪が付いているので体が触れると雪が付いてしまう。この気温では簡単には溶けないが、袖口から手袋に入る雪は不快なのでできるだけ触らないように進んでいく。

 やがて右手から電柱と電線が登場。その下は防火帯のように樹林が開けて歩きやすそうなのでその下を歩くが、尾根上と違って右下がりの斜面で足への負担が大きい。途中で我慢しきれなくなって傾斜の緩い樹林帯に逃げ、また平坦になったら電線ルートに戻ったり。

 標高1260mを過ぎるとスキー場は尾根から離れ、人目を気にする必要がなくなるので歩きやすいところを適当に歩く。植生は落葉樹林だが、どうも自然林を一度伐採した後に生えてきた木のようで、大きな木は皆無で細い木が密生して歩きにくかった。既に尾根が広がって一面の緩斜面。帰りに迷いそうな地形だが、今は新雪の上にくっきりとスノーシュー跡が残るので、帰りのためのいい目印になる。ただしサラサラの新雪で雪に飛ばされてトレースが薄くなってしまうかもしれない。基本的に強風は吹いていないが、時々突風が吹いて地面の雪を巻き上げて地吹雪になった。

 やがて前方に大きな電波塔が見えてきて、そちらに進路を振る。電波塔は3つあり、1つがぽつんと西に離れたところにあり、2つが並んでいた。それぞれを結んでいる林道らしき木が無い広い幅のエリアがあり、私が登ってきた場所より東側にも下に向かって同じように木の無い帯が伸びていた。邪魔な木が無いのでここは歩きやすく、山スキー向けと言えよう。鎌房山はバックカントリースキーとしても有名な山らしいが、まだ時刻が早いのかスキーのトレースはなく、私の一人ラッセルが続く。

 林道と思しき木の無い帯も標高1450mで終点となり、その先は今までの小さな立ち木ではなく背の高いブナを中心とした発達した自然林に変わる。どうやらこの上は開発の手を逃れたエリアらしい。木の幹にはピンクリボンの目印があるが、おそらく山スキー用だろう。こちらは歩きやすいところを適当に上を目指して歩いた。

 傾斜が緩んで山頂が近い雰囲気なると木の高さが低くなって大白森山の山頂を思い起こさせる光景に変わる。ただし積雪量が多く潅木の上部だけが雪面から出ている状態で、笹やハイマツは見られなかった。なだらかな山頂部なので明瞭な山頂が分かるか心配だったが、いちおうそれらしき高まりがあった。ピンクリボンがあるだけで山頂標識なし。周囲は雪に埋もれた低い潅木だけなので展望が良さそうだが、今は雪雲に覆われてほとんど見えない。たまに雲の切れ間から日が差したりするが、すぐ南の那須連山はほとんど雪雲の中だった。

 さすがに一人ラッセルが続いて足が疲れたので、風を避けて少々休憩。しかし体を動かさないと寒い。防寒具を目一杯着込んだが、靴用カイロを入れた足先は冷えてしもやけになってしまった。もう防水性がヘタった登山靴でも今日のように気温が低くて雪が溶けないと濡れることもないのは助かったが。

 下山はほぼ登りと同じだったが、電波塔から先はゲレンデまで林道と思しき木の無い広い筋を下っていった。最後は標高1260m付近でゲレンデに合流。スキーの場合、リフト最上部から登るよりもここまで下ってからこの筋を登った方が邪魔な木が皆無で、スキーの取り回しも容易だろう。

 ゲレンデに合流するともう営業が始まっていてスキーヤーが滑り降りているのが見える。あの中を下るわけにはいかないので往路同様にすぐ西側の電線の下を歩いた。その末端まで辿ってみると私が車を置いた駐車余地の道路を挟んだ反対側に出た。来るときには雪に覆われていた車道は除雪したようで雪が解けてアスファルトが出ていたが、まだ天気は回復しきっておらず太陽が見えていても雪が舞っていた。

 

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